個人山行 《夏山山行 南アルプス 2座》
仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳
2018年 7月15(日)~21日(土) 筆・画像:ベラ
「梅雨明け10日」。夏の天気の安定期を狙って、南アルプスは仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳に向かった。7月15日、自家用車で熊本を出発。フェリーと高速を利用して、16日、長野入り。17日、戸台から南アルプス林道バスに乗り、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳の登山拠点となる北沢峠へ。バスは9時前に到着。
①仙丈ヶ岳
まずは、仙丈ヶ岳へ1泊2日の登山を開始する。シラビソやコメツガの樹林帯をジグザグ登り、長い急登を経て大滝の頭に到着。小休止した後、薮沢へ進む。薮沢の雪渓を渡り、泊地の「馬ノ背ヒュッテ」に15時到着。既にたくさんの登山者で賑わっていた。
<写真:薮沢の雪渓。(崩れそうに見えますが...) >
夕食にスープカレーをいただき、20時に就寝。翌朝18日、咳もいびきも聞かれない静かな山小屋で目覚め、6時に山行開始。「南アルプスの女王」と言われる山容を眺めながら、7時20分、3033㍍仙丈ヶ岳山頂に到着。
(仙丈ヶ岳山頂から北アルプスを臨む)
(仙丈ヶ岳山頂から富士山と北岳)
360度のパノラマ。東に富士山、北岳を臨み、見飽きない絶景に佇む。山頂が登山者で溢れる前、7時40分、下山開始。復路は往路と同じ道を辿る。北沢峠へは15時到着。無事に1座目を登り終え、泊地「こもれび荘(旧長衛荘)」へ。甲斐駒ヶ岳登山を前に、しばし英気を養う。
【備考】登山パーティー:2人(80代 男性 50代女性)
②甲斐駒ヶ岳
19日、こもれび荘の朝は早い。朝食が4時からいただける。お弁当も良いが、食べてから出立できるのは有難い。5時前、甲斐駒ヶ岳へ登山開始。
まずは、双児山まで長い尾根歩き。7時過ぎに到着。次は駒津峰へ。9時前到着するも予定時間をはるかに超え、上りのタイムリミットを11時30分に設定。眼前には白く輝く甲斐駒ヶ岳。ただひたすら山頂へと歩を進める。六方石の岩稜を乗り越え、花崗岩の砂礫を踏みしめ、わらじが捧げられた祠が視界に入ると、2967㍍甲斐駒ヶ岳山頂に到着。時間は11時。
(写真:駒津峰と甲斐駒ヶ岳)
(甲斐駒ヶ岳山頂直下の巻き道)
(甲斐駒ヶ岳山頂。後ろは仙丈ヶ岳)
昨日登った仙丈ヶ岳をバックに山頂標識を写真に収めたら、休憩もほどほどに、11時20分、下山開始。復路は往路と同じ道を辿る。北沢峠発、戸台行きのバスは最終が16時。下山道なのに上り下りを繰り返し、13時40分、双児山到着。ここから真に下りだけの尾根歩き。14時50分、北沢峠到着。
甲斐駒ヶ岳、南アルプス2座目の山行終了。バスにも余裕で間に合い、戸台で自家用車に乗り換える。17時には伊那市内のホテルにチェックイン。
20日、神戸六甲アイランドからフェリーに乗り込み、21日、熊本へ。特別な山旅が、つつがなく終わった。
【備考】登山パーティー:2人(50代 男性 50代 女性)
=ひとこと=
涼を求めた山行のはずが、猛暑は高地にも及んだ。1座登るのに水3㍑。ほぼ飲みきって登山終了。こんなに飲んだのは、宮之浦岳以来だろうか。時間も水もたくさん消費した今回の山旅。来年の夏山やいかに…。