個人山行 奥高尾から高尾山
2018年10月18日(金) 報告・写真:熊タモリ
孫の行事のために横浜に行くことになった。一週間も滞在するなら、と、過去に神奈川県の丹沢の2座に登ったこともあり、今回は手軽な高尾山を計画した。
年間300万人も訪れる山。齢70を超えたとはいえ、観光客と同様にケーブルカーで登る気はさらさらなく、「裏高尾」と呼ばれる「陣馬山」(道標には「陣場山」と書いてあった。)からコースタイム6時間の縦走を計画して出かけた。
予定の日の「夕方から雨」の予報と、関東地方は夕方5時には暗くなることがわかり、前日急きょ予定を変更。最奥まで行かない手前の「小仏峠」「城山」を経由して「高尾山」の4時間程度のコースに変更した。
朝7時に夫婦二人で横浜をスタート。電車を3回乗り換えてJR高尾駅に降り立った時、「小仏」行のバス停には出発までまだ30分もあるというのに数人が並んでいた。結局、出発する時には2台のバスが満員となり、日曜日などは何台のバスが出るのだろうか、と思えるほどの賑わいであった。20分で終点:小仏に着き(9:35)、暫く舗装道路を進むと登山口の森に入った。
(写真:小仏峠に向かう登山口)
杉木立の中のつづら折り山道を登り、45分で「小仏峠」(548m)の平らな場所に着いた。ここは陣馬山から下ってくる「景信山」(727m)との分岐にもなる。
水分補給の後、「城山」(670m)へ向けて登る。足元は多くの登山者で踏み固められ、丸太の階段や、木の根の段差は上りやすく、スニーカーでも登れる山のようだ。30分で城山の広場(竜峰山の頂上ほど)に到達、平日だからか売店は空いていなかったが、トイレは多くの人が使えるほどの数があった。
(写真:杉木立のつづら折りを登る)
暫時休憩の後、木道の上り下りを繰り返し、「もみじ台」を経て60分で目的の高尾山(599m)に登りついた。まもなく正午という時間だった。そこは平日とはいえ、多くの登山者がいて、大半の平地は何組かの幼稚園児、保育園児がお弁当の最中であった。(まさに観光地)ここにはビジターセンター、数多くの食堂、売店、トイレ2ヶ所など施設は多い。値段の高いそばを食べて下山することにした。
(写真:もみじ台から臨む相模湖)
(城山から高尾へ続く木道)
(賑わう平日の高尾山頂)
ケーブルカーやリフトを使わない6コースの登山道があるが、「八代山の会」会員としては「登山経験者コース」の6号路を選ぶのには抵抗はなかった。渓流沿いの、今日初めて歩く岩場や、少ないながら水に触れる程度の沢下りも経験できて、変化に富む下りであった。(ここはスニーカー不向き)90分程度で観光地なみの土産店が並ぶ登山口となる京王電鉄:高尾山口駅に着いた。
(写真:水音が心地よい渓流沿いの6号路)
時刻はまだ午後2時前。今帰っても子供たちの家は無人だし、歩き足らないこともあり、JR高尾駅を目指して一駅分を歩いて向かい、2時30分発の電車で帰宅の途に就いた。次回は夏場に来て、本当の「奥高尾」から攻めようと思った。