個人山行 九州百名山 七ツ岳(長崎県五島市)
2019年2月9~11日 報告・画像:ベラ
長崎は五島列島、下五島にある七ツ岳。荒れる2月の海を渡って、九州百名山の一座に登った。
建国記念の日を挟む三連休の初日9日、熊本駅から高速バスりんどう号に乗り、長崎駅へ。駅から長崎港に移動し、五島行きのフェリーに乗る。白波の立つ海に揺られること約4時間、下五島の玄関口、福江港到着。自宅を朝6時に出発し、16時過ぎに現地入り。半日掛かりとなると、旅の気分も楽しめる。
ホテルにチェックイン後、早速、地魚を食べに近くの居酒屋へ。早々に切り上げ、翌日の登山に備えてたっぷり休む。
10日。福江港バスターミナルから七ツ岳登山口へは路線バスで向かう。名物のサザエ弁当を買って、バスに乗り込む。約50分で七ツ岳登山口(公園)到着。
(写真:七ツ岳登山口。上の看板支柱横に水道あり。地元の人には名水として親しまれている。)
10時10分登山開始。草づみ地蔵堂に手を合わせ、まだ新しい木枠の階段をやや東寄りに進むこと約15分。檜植林が広がる稜線に上がる。稜線を北寄りに進み、照葉樹が混じる樹林帯を上り詰め、一旦下ると、ほどなくして上りのガレ場が現れる。ガレ場、岩稜帯を抜け、平らな一枚岩を越えたところで展望が開ける。
(写真:まだ新しい木枠の階段。)
(檜植林と照葉樹林の中を行く。)
(ガレ場スタート。)
檜林からここまで約1時間。小休止して、灌木の茂る細い稜線、ガレ場を経て山頂直下の岩場へ。外面登攀で少し緊張を覚えるが、慎重に乗り越えると、断崖上にある七ツ岳山頂に到着。時計は12時を少し回り、登山開始から2時間弱の山旅に、ようやく一息つく。
(小休止中に臨む、玉之浦湾、荒川温泉。)
(山頂直下の外面登攀。)
西に、玉之浦湾と荒川温泉を臨み、七ツ岳縦走ルートの終•始点となる七嶽神社周辺が見て取れる。
曇りがちな天気で肌寒く、長居は無用と、12時25分、早々に下山を開始。復路は往路を下る。
(七ツ岳山頂。三等三角点もあり。)
(下山開始。)
岩場やガレ場、細い稜線を慎重に歩き、檜植林へ辿り着く。ここから七ツ岳登山口まで、軽快な山歩きを楽しむ。草づみ地蔵堂では、無事な登山を報告。登山口へは13時30分に到着する。
(写真:快適、山歩き。)
間もなく福江港直行の路線バスが来る時刻だったが、サザエ弁当を登山口公園で食す。次に七ツ岳登山口を通過するバスは3時間後。そこで、福江港に向かう路線バスが止まる停留所(二本楠)まで約2㎞、県道27号線を歩く。
県道からは、七ツ岳登山口から辿ったルートが眺められ、道沿いで畑仕事をする人たちには「七ツ岳、登ったの?」とか話し掛けられたりして、あっという間の道歩きだった。
(県道歩きで眺める七ツ岳。)
(七ツ岳登山口前、県道27号線。)
15時過ぎ、二本楠から路線バスで福江港へ。16時過ぎ、ホテルへ到着。
夕食は、再び地魚を食べに店へと向かう。同僚から、五島では、ハコフグが名物と聞かされており、食べてはみたが…。五島だけの食文化とか。訪れたら、試してみる価値は、あると思う。
(写真:ハコフグの味噌焼き、完食。)
11日、相変わらずどんよりとした曇り空のもと、朝8時過ぎ出港のフェリーに乗り、長崎駅からりんどう号、熊本駅、自宅へは19時頃、無事に帰り着く。
青空は望めなくとも、たくさん楽しませていただいた、離島の山でのひととき。
次は、どこへ行く?
=ひとこと=
このコースの標準タイムは、上り1時間20分。下り1時間。80代のリーダーとの山行はその〇倍。
とまれ、大切なのは安全安心、マイペースが一番!!
=補足=
玉之浦から七ツ岳を臨む写真を見ると、確かに鋸の歯の形の岩峰が七つあるように見て取れ、「七つの峰が鋸歯状に連なる岩峰~」(参考文献:『九州百名山地図帳』株式会社 山と渓谷社 発行)とガイド本にも書いてある。
ただ、2万5千図の地図で見ると、実際の岩の数は…??など、調べてみるのも、個人的な、山の楽しみだったりする。
再度、七ツ岳へ行く機会があれば、七嶽神社登山口•(プラス父ケ岳)七ツ岳•七ツ岳登山口の縦走コースで、七ツ岳の岩峰を体験できればと思う。
【備考】
登山パーティー:2人
(80代 男性 50代女性)