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《個人山行 中国地方 蒜山(ひるぜん) 》
 

2019年11月2・3・4日    報告・画像:ベラ

​ 岡山県と鳥取県の県境にある蒜山は、西から東へ、「上蒜山」、「中蒜山」、「下蒜山」と三座が連なっており、縦走路は、全長約13㎞。穏やかに見える山容も、踏み入ると地質、露岩、斜度等々、一筋縄ではいかない山だと、実際に歩いてみて実感させられる。
 私事ながら、登山を始めてまだ間もない頃に、中蒜山から上蒜山へは既に歩いていたので、今回は、下蒜山のみの山行となった。


 

​ 犬挟峠にある下蒜山登山口を朝7時半出発。同じ頃、西方の上蒜山をゴールに目指す縦走組らしき3パーティーが勢いよく歩き出す。上蒜山は200名山の一座でもあり、その踏破目的のために訪れる登山者も多いと聞く。
 当方を含め、駐車場は県外ナンバーばかり。10台分くらいの駐車スペースに、5、6台。三連休にしては少ない人出と思いながら、湿原に置かれた木道を進む。熊の目撃情報あり、の看板に、ドキドキしながらのスタートとなる。

​​(写真:熊情報に緊張が走る)
 

​ 朝日を背に受けながら、樹林帯をのんびり進む。15分ほどで擬木の階段が現れ、登り切ると下蒜山へと続く主尾根に合流する。   
 急斜に設えられた擬木の階段を登ると三合目の標識。道は露岩の急登にかわり、道脇に張られた鎖頼りの歩きが続く。

​(写真:登山口の湿地から樹林帯へ。)​

​ ようやく五合目。一旦急登が終わり、雲居平の絶景ポイントまで、ミヤコザサの群落の中を緩やかに高度を上げながら進んでいく。ただ残念なことに、天気は朝の晴れから曇天へ。晴天であれば、黄金色の絨毯の中を歩いている気分だったであろう自分を想像しながら浮かれ歩く。

​(写真:遠く氷ノ山を臨む。)
 

​ そこから目にする頂が、下蒜山の山頂だと信じ進んでいくも、標識に示された時間と目視して予想される時間とが全く合わない。雲居平を過ぎて再び、露岩の急登となり、ひたすら高度を上げ、9合目にして、ようやく下蒜山の山頂を目にする。 つまりは、雲居平から見えていたのは、下蒜山の前衛、ということになる、か…。

(写真:雲居平から。下蒜山山頂と勘違い!!)
 

 

​  ようやく急登が終わり、灌木帯を抜け、11時15分、下蒜山山頂へ。曇天に加え霧が山を覆い、長居は無用と、即下山を始める。
 その頃、山頂も山道も、登山開始時の車数からは想像できないくらいの登山者で溢れ、300人くらい居たと言っても過言ではないだろう。紅葉はもちろん、ミヤコザサの美しさを楽しみに登山する人で混雑する中、狭くて急な露岩道の交差を、慎重に丁寧にしながら歩みを進める。

(写真:ミヤコザサが美しい。)
 

​ 下山間もなくして、雨が降り始める。9合目を過ぎた辺りの樹林帯で雨具を着込み、滑る露岩を鎖を頼り、体を岩に張り付かせるようにして下りに下る。3合目からの擬木道も滑らぬよう気をつけ、登山口に続く支尾根の樹林帯に来て、ようやくほっと一息。
 無事に下山すると、登山口には駐車違反の車だらけ。山で出会った登山者に換算して当然の数かと。晴天だったら…考えるのは、止めにしよう。

​(写真:9合目を過ぎてようやく見えた下蒜山山頂。)

 

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DSCN4472.JPG
(山頂から中蒜山、上蒜山の眺め。)
DSCN4473.JPG
(下蒜山山頂)

​​=ひとこと=
 下山時間は14時。今回も、標準タイムを遙かに超える時間を要する山旅だったが、80代のリーダーと無事に安全安心に登り切れたことを嬉しく思う。
 次は、どこへいこうかな。

【備考】
登山パーティー:2人
(80代 男性 50代女性)




 

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