個人山行 阿蘇 高岳 カンスノツル尾根
2022年5月4日(土)~5日(日) 報告・写真:澤井
メンバー:Kさん、K2さん、澤井
5月4日(土)13時くらいに八代を出発。15時20分に仙酔峡の駐車場に到着。咲き始めのミヤマキリシマが見えた。ゴールデンウイークだからだろうか、数台の他県ナンバーの車を見かけた。車中泊をされるようだった。私たちメンバーは退避壕の中にテントを張って、明日に備えて早めに就寝した。
5月5日(日)朝5時起床し、6時に出発。一般登山道を10分ほど歩き、その後鷲ヶ峰への登山道へと入って行く。カンスノツル尾根は鷲ヶ峰より西にある尾根だ。関門の下の方から右側の尾根に入って行くが、踏跡も無く、クライミグ経験者がまれに登るくらいで、ルーートもよく知られていない。ルートファインディングが要求される。
仙酔峡からの眺め
傾斜がきつかった
灌木の枝を避けながら、かなりの急登を苦労しながら登った。途中トラバースし、ルンゼの岩場に入った。手掛かり、足掛かりになる岩が脆く、苔で滑りやすく、不安定の箇所もあり慎重に登って行った。
その後、カンスノツル尾根の下部にたどり着いた。手掛かりの少ない土や岩の急斜面で、200mくらい切れ落ちている。落ちたらアウトだ。高度感もある。気を引き締めて登って行った。
灌木の藪漕ぎを登り続け、やっと開けた尾根の上部に上がり、そこで昼食を摂った(12時)。とても見晴らしの良い場所で、右を向くと虎ヶ峰、鷲ヶ峰、ジャンダルムの岩稜帯が間近に迫っていて、圧倒された。外輪や遠くには九重連山が見渡せた。
人を寄せ付けない雰囲気
昼食後、灌木の中を登り詰め、天狗の舞台の下を西へと進み、高岳に到着(12時40分)。中岳から火口を見ながら、下って行った。中岳火口はこの前の噴火の火山灰で真っ白になっていた。旧ロープウェイ駅の横を通り、仙酔峡へ下った(14時30分)。
阿蘇谷のパノラマ
生命力あふれる火山
5月4日(土) 八代13:00 ― 仙酔峡15:20
5月5日(日) 出発 6:30 ― 関門の下取付7:35 ― 岩場(ルンゼ)の上休憩9:30 ― カンスノツル尾根下部取付10:00 ― カンスノツル尾根上部(昼食)12:00 ― 高岳」12:40 ― 中岳13:10 ― 仙酔峡14:30 全行程7時間(カンスノツル尾根5時間)
追記:カンスノツルのカンスとは漢字で鑵子と書き、弦(つる)の付いた湯釜のことだそうだ。